自作のプリント基板を作成する場合の露光機を作ってみました。本体は、古いスキャナーを 解体して再利用しました。
昔のスキャナーは筐体が大きくガラス板と基盤を抑える蓋板があるので、ケースに
ブラックライト(蛍光ランプ)2本とPICで作成したタイマーを設置できると思い、
古いスキャナーを使用することにしました。
捨てないで持っていると何かに使えますね!
プリント基板の作成については、ポジ感光基板はSunhayatoの片面NZ-P10Kを主に
使用しています。
現像剤は同社のDP-10を使用しています。
露光時間は、ポジ感光基板の製造年月日によって若干の違いがありますが、およそ
2分~4分ですので製作した露光機は3分に固定してあります。
将来的には、製造年月日によって、露光時間を可変式にしたいと思っています。
なお、配線パターンはPCで作成しインクジェットOHPフィルムに印刷しています。
参考としてケース内外の写真を掲載しておきます。
1.下記に回路図を表示しておきます。

2.タイマーには、PIC16F84Aを使用しています。
3.スタートSWを押すとソリッドステートリレー(SSR)を通してブラックライトが点灯し、
3分後に消灯するようにしてあります。
4.消灯と同時にブザーが鳴るようにもしてあります。
5.途中で消灯したいときは、リセットSWを押すとライトが消灯されます。
6.赤色LEDは、電源を入れると点灯します。
7.黄色LEDは、動作中に点灯します。
8.緑色LEDは、動作中1秒間隔で点滅します。
今後は、少し改良して露光時間を可変できるようにしようと思っています。
プリント基板露光機のPICプログラムを掲載しておきます。
//RokoukiTimer.C
//3minuteTaimer
#include <16f84a.h>
#fuses HS,NOWDT,NOPROTECT
#use delay(clock=10000000)
#byte port_a=5
#byte port_b=6
#define COUNTMAX 38
int COUNT;
int sec=0;
int min=0;
#INT_RTCC
rtcc_isr()
{
COUNT--;
if(COUNT==0)
{
COUNT=COUNTMAX;
sec++;
if(sec==60)
{
min++;
sec=0;
if(min==3)
{
port_b=0x04;
min=0;
}
}
}
}
main()
{
while(1)
{
if(input(PIN_A2)==0)
break;
}
set_tris_a(0x04);
set_tris_b(0);
port_a=0;
port_b=0x01;
setup_timer_0(RTCC_INTERNAL,RTCC_DIV_256);
COUNT=COUNTMAX;
enable_interrupts(INT_RTCC);
enable_interrupts(GLOBAL);
while(1)
{
port_a=0x02;
delay_ms(1000);
port_a=0;
delay_ms(1000);
}
}
1.TMR0による割込み処理で約3分を作っています。正確ではありませんが、露光時間なので
大雑把です。
2.発振子は10MHzです。したがって内部クロックは,10MHz/4=2.5MHz, 1/2.5MHz=0.4μsecなので
オーバフロー割込み信号の周期はプリスケーラを1/256分周の設定にしてあるので、
0.4μsec x 256 x 256 = 26.214msec
したがって、1秒を得るのに、1000msec/26.214msec = 約38カウントとなるので、COUNTMAX=38と
設定しています。
3.2つ目のwhileループは、LEDをディレイ関数を使って1秒ごとに点滅させている飾りです。