Raspberry Pi A+


Raspberry Pi A+とscratchでWebを通してキャタピラを遠隔操作(2)

必要なソフトをインストールします。



キャタピラをWebを通して遠隔操作するために必要なソフトは、以下の2点です。
 ・Raspberry Pi A+の入出力端子を操作するScratch GPIO7
 ・PC(またはタブレット)でRaspberry Piをリモートコントロールするための VNC & Viewer。



  Scratch GPIO7の取得


Raspberry Pi A+の入出力端子を操作するScratch GPIO7を取得します。

1.「LXTerminal」を起動し、次のコマンドを順次実行してください。

 $wget http://bit.ly/1wxrqdp -O isgh7.sh

 $sudo bash isgh7.sh

 ※1wxrqdpの頭は数字の1です。-O は大文字のオーです。

2.「メニュー」→「Shutdown」→「Reboot」を選択し、再起動してください。

3.GUI画面に、「Scratch GPIO7」と「Scratch GPIO7 Plus」が表示されます。




  VNCサーバーの取得


VNCサーバーをインストールします。

Raspberry Pi をPCでリモートコントロールするために、VNCサーバーを導入します。
 よく使われているVNCサーバーソフト「TightVNC」だと、後で使用するソフト「ScratchGPIO7」が PC側では起動しません。
したがって、VNCサーバーソフトとして「X11VNC」を導入します。

※VNCサーバーソフト「TightVNC」でも、「ScratchGPIO Extras」フォルダの中の「origScratch ScratchGPIO7」は PC側で起動できます。
 しかしRaspberry PiのGUI画面にある「ScratchGPIO7」のアイコンをPC側で操作できないのでは不便ですので VNCサーバーソフトとして「X11VNC」を使用します。

1.「LXTerminal」を起動し、次のコマンドを実行して「X11VNC」をインストールします。

 $ sudo apt-get install x11vnc

途中でyes/noと聞かれるので「y」を選択します。

2.インストール後、「X11VNC」を起動する際のパスワードを設定します。
 次のコマンドを実行します。

 $ x11vnc -storepasswd

 「Enter VNC password」と表示されるので、パスワードを入力してください。
 次にパスワードを保存するか聞かれるので「y」を選択します。

3.次のコマンドでVNCを起動します。

 $ x11vnc -usepw

 メッセージが表示され、次のように表示されます。

 The VNC desktop is: raspberrypi:0
 PORT=5900


4.上記はRaspberry Pi アクセス用のポートが5900番であることを示しています。

5.次に、Raspberry PiのIPアドレスを確認しておきます。次のコマンドを実行します。

 $ ifconfig

6.ネットワーク情報が表示されますので、デバイス名「wlan0」に表示されるIPアドレス(inetのアドレス)を 確認してください。後で使用します。




  VNCサーバーの自動起動


VNCサーバーをRaspberry Piが起動したときに自動的に起動するようにします。

1.「x11vnc.desktop」というファイルを作成します。

(1)「LXTerminal」を起動し、次のコマンドを実行します。

  $ cd /home/pi/.config/

  $ mkdir autostart

  $ sudo nano /home/pi/.config/autostart/x11vnc.desktop


 以下の内容を入力します。

 [Desktop Entry]
 Encoding=UTF-8
 Type=Application
 Name=X11VNC
 Exec=x11vnc -usepw -forever
 StartupNotify=false
 Terminal=false
 Hidden=false


(2)入力し終えたら、[Ctrl]+[X]キー を押すと「Save......」と保存するか聞い来るので「y」キーを 押します。

(3)次のコマンドを実行し、「設定画面」で自動起動設定をします。

 $ sudo raspi-config

(4)設定画面で、「3 Enable Boot Desktop/Scratch」を選択します。「Tabキー」→「Select」→「Enter」


(5)次の画面で、「Desktop Log in as user 'pi' ・・・・」を選択します。 「Tabキー」→「了解」→「Enter」


 これでRaspberry Pi起動時にVNCサーバーが自動起動します。

2.Raspberry Piを再起動してください。




  VNC Viewerの取得


PCにVNC Viewerをインストールします。

1.VNC ViewerをWebサイトから取得します。


2.zipファイルを解凍した中の「VNC-Viewer-6.0.1-Windows-64bit.exe」(私のPC環境)を起動します。

3.起動すると次の画面が表示されますので、
  VNC Server: にRaspberry PiのIPアドレスを入力し、続けてポート番号「:5900」を入力します。
  Encryption:は、Prefer off を選択します。


4.暗号化の警告メッセージが表示されますので、「Continue」をクリックします。


5.パスワードの入力画面が表示されますので、VNCサーバー起動時に設定したパスワードを入力し、 「OK」をクリックします。


6.PC画面にRaspberry PiのGUI画面が表示されればOKです。
 PC上でRaspberry Piをコントロールできることを確認してください。

以上で必要なソフトのインストールを終了します。次にページの先頭に戻り
 「Scratch GPIO7のプログラム」タブをクリックしてください。